1984年 / ジョージ・オーウェル
以前ちょこっと書いたのですが、、
最近気になる物書きの人がやたらと「1984年」を引用するので読んでみました。
SF小説以外の何物でもないだろうと高をくくっていたのですが、ゴメンナサイ!いやぁ、なんて背筋の寒くなる話なんだ。冷戦時代を予見していたなんて言われてますがこのご時世のグローバリゼーションにも通じていて何だか空恐ろしい。
- 戦争は平和である
- 自由は屈従である
- 無知は力である
不幸な他国があるから日本は平和に暮らしていけるんだねぇ。憲法改正国民投票法案なんておっかない話がありますが果たして大丈夫なのだろうか。。
そんなわけで気になる人は是非読んでみてください。面白いよ。政治的文章を芸術に高めたと言われる一冊。
ジョージ・オーウェル自身も大変興味深い人です。あとがきをチェック!
□
そんなわけで知らなかったけど欧米では超メジャー古典小説のようです。
「1984年」にインスパイアされたさまざまな映画、小説、音楽、コマーシャルに私も知らず知らず接していたようです。
特にオレの心の一本「未来世紀ブラジル」。世界観なんて完全に一緒で途中まで「ひょっとして未来世紀ブラジルの原作なのか?」なんて思って読んでた。主人公ウィンストンが完全にジョナサン・プライスになってた。
アップルのコマーシャルも有名だね。
--------------------------
追記:2007年5月11日
それにつけても、このところ世界では少数民族の言語がどんどんなくなってきているそうだ。言語はその民族と種族の文化であり多様な価値観と表現の大切なものであるのに、大きな国家の共通言語に飲み込まれてしまっている。言語/方言/表現 from クロテルブログ
言葉がなくなると価値観も思想もなくなるという個人的にタイムリーな話題。
逆を返せば「肩こり」って日本人にしかない言葉であったりヒンドゥー語には謝罪に値する言葉がない(違ったっけ?)であったり。
「1984年」でも新語法<ニュースピーク>を台頭させることで思想を制限させてたね。
コメント
オモシロイヨ。完璧な小説。
おもしろそう!