[ペルー/インド]テロリズムと庶民。
僕の大好きな街のひとつ、ニューデリーで同時爆弾テロがあったそうです。
ニューデリー同時テロ 死者59人負傷210人 イスラム過激派の犯行か
<インド同時テロ>大祭を前に、一瞬でせい惨な現場に
なんともいえない気持ちです。
先日のエントリーにも書きましたがこの間訪れたペルーは一昔前は世界を代表するゲリラ大国でした。
センデロ・ルミノソ、MRTA*という2つの大きな組織があり、MRTAについては1996年末の在ペルー日本国大使公邸占拠事件が記憶に新しいと思います。
*(Movimiento Revolucionario Tupac Amaru:トゥパック・アマルーとは16世紀最後のインカ皇帝の名。ラッパーのトゥパック・アマル・シャクールはこの名から取られたもの。)
共に左翼組織であり、MRTAが幾分、労働者、農民に立場を近くした組織であるのに対し、センデロ・ルミノソは泣く子も黙る徹底した武力行使の行動原理を持っており、共に行動をしないものは全てその残忍な武力行使の対象になります、MRTAに対しても。
フジモリ大統領政権下に行った徹底したテロ対策により現在はペルー奥地に追いやられておりますが20数年前は国土の6割近くが制圧され、労働者からの支持もあったようです。
このフジモリ大統領の行った政策も実は勝てば官軍的な様相があり当時の紛争による死亡者の5割が政府主導、4割がセンデロ・ルミノソ、1割がMRTAだったそうです。
つまりセンデロ・ルミノソに加担する労働者は政府軍に、政府軍に加担する労働者はセンデロ・ルミノソに虐殺を含む、目を覆わずにはいられない人権侵害を受けたわけです。
世の中の報道を素直に見ればアメリカが正義の旗印に立っているようにみえるのと同じように。
最終日にリマ空港前でタバコを吸っていると一人の警官がフジモリは最悪だと絡んできた。
フジモリは今日本にいるんだろ、フジモリは金をたくさん持って日本に逃げたのだとニヤニヤと意地悪く文句を言ってきました。
じゃぁ今の大統領はどうなの?と聞くとトレドはイマイチだと言ってきたので、日本の報道によると今の大統領は求心力がないので次の大統領選のタイミングでフジモリはペルー入りして出馬するらしいよ、どうするの?と聞くとなんともいえない顔をして持ち場に戻っていきました。
いつの時代も変わらない。ただ日本の選挙に行こうと思った。
そんなことしか気付けない。
コメント
フジモリさん拘束されちゃいましたね。
わかってて乗り込んでゆくその勇気と算段には敬服。